起業する、ということ
起業するにあたって、自分が培ってきたスキルを生かすのか、また、今までやってきた仕事の中から新たな仕事を見つけるのか、など方法はいくつかあります。
しかし、「本当にやりたいことは、最初から見えてない場合が多い」、という方も多いのが現実でしょう。
自分が培ってきたスキルを生かして仕事にする
今まで数十数年間仕事をしてきたのですから、核となるスキルが1つや2つはあるものです。まずは、それを見つけることです。
スキルを見つけるためには、履歴書や職務経歴を書いてみるのもひとつの方法です。
ただ、何年に係長昇進、何年に課長昇進ということを書いていくだけでは分かりません。
どんな小さなことでもいいので、何をアウトプットしたかを見つけ出すことが大切です。
細かく振り返ってみれば、必ずといっていいほど「あれは、私がやった!」という仕事があるはずなのです。
そして、それを違うステージで、どう生かせるか、ということも考えてみると、新たな展開が見えてきます。
仕事をしてきた中で見つけたミッションを仕事にする
別の方向から、新たな仕事を見つけた人もいます。
それは、今までやってきた仕事の中から、使命感を感じるテーマに出合ったという事例です。
ある方は、農業や漁業向けの産業機械メーカーに、勤めていたのですが、年々機械の売れ行きが悪くなっていったといいます。
その原因は、といえば、販売していた機械ではなく、漁業界全体に元気がない、というところにあったそうです。
そこで旧態依然とした漁業界のシステムを変えるべく、「魚の産直」というビジネスを始められました。
彼のミッションは、「日本の漁業を変革する」ということ。
これこそ、使命感を持って取り組める仕事です。
すでにある産業のスキマを探すという方法もありますが、私はお勧めしません。
「あまり面白そうではないけれど、このスキマならビジネスになる!」
などと考えがちですが、それほど世間は甘くありません。
そういう人に限って「社員は◯人くらい必要だな」、とか「広い事務所がいるね」、と形から入って、利益や売り上げまできっちりシミュレーションしてしまいます。
しかし、机上の空論です。
やはり、お金儲けから入ると、間違ってしまう事が多いと思うのです。
やりたくないことは「しない」、という姿勢
ただ、中には、やりたいことやミッションが見えていない、という人もいるかもしれません。
そんな時は、やりたくないこと、嫌なことを、消去して考えてみるのもいいでしょう。
本当にやりたいことは、最初から見えてなくてもいいのです。
(有)すや企画のセルフ収納庫「ケロケロトランクの経営」を、ひとつの候補として考えていただけば幸いです。